真面目に真剣に取り組む人をバカにして一生懸命な人を見下す、1人の時間は孤独ではない

日本人が英語を話す事が出来ない理由は幾つかあると思いますが、文法的な事は理解出来ているのに話す事が出来ない理由は学生時代にあるのではないでしょうか。

正確な発音をすると、アイツ何カッコつけてんだ?など何故か真面目に真剣に取り組む人をバカにして、一生懸命な人を見下す傾向があります。

検索をすると、この様な事例が幾つか出てきますが、間違えて笑われる事と正解で笑われる事を一緒くたにして考えている人もいる様です。

間違え方が面白かったら、失礼ではありますが笑ってしまいます。特に面白い間違いでなければ笑いません。それを何笑ってんだ!となってしまうのは・・・ちょっと理解できません。

間違っていないのにもかかわらず、正確な発音をした場合に笑われる事は、え?何で笑われなければならないの?となります。

これらが全て一緒くたにされており、面白発音は笑われず、正確な発音を笑うパターンの出来上がり。
そして抑揚がなくダラダラとカタカナ英語発音で英文を読むことが当たり前になってしまった。

何も英語に限った事ではなく、音楽の授業でも真剣に歌っている人をバカにしていませんか?
声を殆ど出さずボソボソ、美声で音程もリズムもシッカリととれている人を、何アイツ本気になってんの?と言う感じに。

体育でも例えばサッカーの授業でサッカー部メンバーが本気出すと、何サッカー部が本気になってんの?と言う感じに。

得意な分野で本気出さずに、一体いつ本気を出すのか?

もっとも分かりやすいのが、勉強していないアピールですね。
勉強していると言うと前述の通りバカにされるので、勉強していないアピールをしなければならない。

学生時代に、上記の様な状況が延々続く為に、真面目に真剣に取り組み一生懸命になる事を恥ずかしいと感じる様になってしまいます。恥ずかしいと感じなくとも、していないアピールをしなければならない為、面倒くさくなってしまうのです。

そのまま社会人となると、今度は逆に本気にならないと見下される事になり、これまた厄介です。
本気を出して成果も上げているのに・・・何でこんなに怒られなければならないの?と言うパターンが存在するからです。

これを学生時代パターンに当てはめると、正確な発音をしているのに、お前!何で正確な発音しているんだ!と同級生ではなく先生に怒られる事になるのです。

既にお気付きの方もいらっしゃると思いますが、これらは「平均」「横並び」教育の賜物と言いますか弊害と言いますか、分かりやすく言うと「出る杭は打たれる」「同調圧力」ですね。

周囲と異なる事を行うと嘲笑されるので周囲の顔色を伺いながら行動をする様になります。

本来ならば悪い方向に周囲と違う事を行う人を正す意味合いが、良い方向に違う事をする人までも一緒くたに修正してしまう様になってしまったのです。

その理由は、悪い方向に違う事をする人は「怖い」から、注意すると体罰になってしまうなどと言う理由で放置され、そのぶん悪い方向に合わす様になるのです。

ズル込みなどは良い例で、皆が並んでいるのを横入りし、注意されると逆ギレしますよね。
逆ギレする人が多くなると今度は皆がズル込み横入りする様になります。
真面目に並んでいると邪魔だ!となるのです。

これらは優劣が生じる事で起こりやすくなります。
優秀な人材ばかりを集めても、その優秀な人材の中で優劣が生じてしまうからです。
2:8の法則やパレートの法則と呼ばれる様に、延々と優劣が生じるのです。

大学まで義務教育化している現状で退学や、終身雇用前提であり解雇が難しい日本では、長期間同じグループである事が多く劣等感を抱きやすいのかも知れません。

学校や会社と言う狭い箱の中で起こりやすいのは、その為でしょう。

しかしながら、最近ではSNSによって長期間同じグループに所属する事が多くなっており、日本だけでなく海外各国でも同じ様な現象が起こっています。
更に、SNSは依存性が強い為、人間関係が苦手と感じているにも拘らず抜ける事が出来ません。

さて、ではどうすれば良いのか?と言う事になりますが、答えは既に出ており長時間一緒にいる事を辞めれば改善されます。

長期間同じグループに所属していても、話したり会ったりする時間を減らすと優劣を感じる部分も減る為、意外と関係が良好になります。

ボッチとか言う蔑称も上記の現象と同じだと分かりますよね?
ですから、様々な人と会ったり、1人でいたり、環境を変える事を怖れずに。

但し、グループにしても1人でいるにしても、長期間同じ環境に浸ると・・・