ハゲタカジャーナルへの投稿大学ランキングが公表され、捏造による論文撤回数ランキングも掲載されてしまう

ハゲタカジャーナルと呼ばれるインターネットの学術誌が報道されていました。

ハゲタカジャーナルとは、殆ど査読せずに料金さえ支払えば掲載されるインターネット学術誌の事とされています。

そんなハゲタカジャーナルへ投稿した大学ランキングが掲載されていました。

最もハゲタカジャーナルへ投稿した大学は九州大学の147本、ついで東京大学の132本、3位には大阪大学、4位には新潟大学、5位に名古屋大学と国立大学がズラリと並んでいます。

https://mainichi.jp/articles/20181010/k00/00m/040/164000c

ハゲタカジャーナルへ投稿した大学ランキング

  1. 九州大学
  2. 東京大学
  3. 大阪大学
  4. 新潟大学
  5. 名古屋大学
  6. 日本大学
  7. 東北大学
  8. 北海道大学
  9. 広島大学
  10. 京都大学
  11. 神戸大学
  12. 筑波大学
  13. 慶應大学
  14. 千葉大学
  15. 金沢大学
  16. 熊本大学
  17. 順天堂大学
  18. 東京工業大学
  19. 岡山大学
  20. 岐阜大学
  21. 島根大学、同志社大学、近畿大学

5位以下も国立大学がズラリと並んでおり、日大、慶應大学、順天堂大学、同志社大学、近大の私立大学が余計目立ちますね。

つい最近、サイエンス誌にTIDE OF LIESのタイトルで論文撤回数ランキングが掲載されたばかり。
圧倒的第1位が日本人であり、トップ10に五人も日本人がいた事で話題となっていたばかりです。

論文撤回数世界ランキング

  1. 藤井善隆(東邦大学 論文撤回数:183)
  2. 佐藤能啓(弘前大学 43)
  3. 加藤茂明(東京大学 39)
  4. 岩本潤 (慶應義塾大学 39)
  5. 斎藤祐司(東京女子医科大学 39)
  6. 森直樹(琉球大学 32)

なぜ論文不正が行われるのか

流れとしてはハゲタカジャーナルへ投稿している人は、今後上記の様な論文撤回で名前が挙がる可能性が高いと言う事でしょう。

この流れは今に始まった事ではなく、周知の事実となったのは小保方晴子元研究員によるSTAP細胞の時でしょう。あの時に調査しただけでも相当数の大学が相当数の捏造を行なっていました。
しかし、それ以前からオイオイ捏造多くないですか?と疑惑の目を向けられていたのも事実です。

ハゲタカジャーナルの場合は健康食品会社や化粧品会社と組んで報酬をもらったりする場合が多いのですが、論文データ捏造は全く意味が分かりません。何しろ本人に何の得もないのですから・・・
ですから、前述の通り流れがある訳です。

先日、日本人のノーベル賞受賞者である下村脩先生が亡くなられました。
そして、先日ノーベル医学生理学賞を受賞した本庶佑先生も苦言を呈していた様に、不正が行われている事は周知の事実なのです。

長年の研究の成果によってノーベル賞を受賞した偉大なる先人達。
偉大なる先生方は高齢ですが、不正を行なっている人は若い事も特徴的。

報酬に味をしめてしまうのではなく、褒められ、チヤホヤされたりする内に自己顕示欲・承認欲求が限界を超え、悪い事だと思わずに平然と捏造を行う様になってしまったと考えられています。

簡単に言えばインスタやtwitter、facebookなどに依存している人と同類と言えるでしょう。
サイエンス誌なので大学や研究員ですが、フェイクニュースのメディアと記者と思って貰えば分かりやすいでしょう。

要するに、何も大学や研究員だけが捏造データによる不正を行なっている訳ではなく、様々な業界や分野で捏造データによる不正は行われているのです。最近では実際に製造業でのデータ捏造が続出しています。

これらは大学が悪い、会社が悪い、国が悪い、日本人が悪いと言われてしまいますが、そうではなく人間社会全体のモラルの低下が原因と言われています。

論文不正はモラルの欠如

この倫理観の欠如も最近非常に多くの方が感じているのではないでしょうか。
なぜ人のモラルが低下したのか原因は定かではなく、あくまでも推測の域を出ていません。

よって、誰しもが陥る可能性がある罠とでも言いましょうか。

日本人は自己肯定感が低いデータがありますが、日本人全体で見れば低いデータの中で、とんでもなく自己肯定感が高い日本人が居たと考えた方が正しい。論文撤回数183回は世界新記録です。

最近、自己肯定感を高めようなどと言う著書が幾つか出版されています。
本庶先生では無いですが、あまり鵜呑みにしない方が良いでしょう。

この様に捏造がバレるという事は、その業界や分野は指摘されるぶん未だマシでしょう。
モラルのある人材が未だいらっしゃる訳ですから・・・